双眼鏡は一生に何台も買うものではありません。
ご自身の趣味やライフスタイルに合わせた、一生ものの一台に巡りあってください。
失敗しない双眼鏡選び 3つのポイント
POINT1 低倍率の双眼鏡を選ぶ!
*双眼鏡の倍率と性能は比例しません*
多くの方が勘違いされているのが「高倍率=高性能」というウソです。
手持ちの双眼鏡は10倍までが限界です!
とくに初心者や女性、長い時間使用されるなら5~8倍程度がいいでしょう。
シーン別おススメの倍率
•天体観測用 2~10倍
•コンサート、観劇 3~6倍(オペラグラス)
•バードウォッチング 7~9倍(日本野鳥の会推薦倍率)
参考
•ハンティング(狩り)で人気なのは10倍です。
•海軍、船舶用には7倍が多く使われています。
•陸軍では6倍が多く使われています。
高倍率のデメリット
•見える像が全体的に暗くなり、ぼやける。
•見える範囲が狭まり、どこを見ているのかわかりづらい。
•手ぶれの影響が大きくなる。
おススメできないチョイス
•ズーム式の双眼鏡
ズーム式の双眼鏡を出しているメーカーさんは「倍率がかわるので便利」と宣伝されますが次のようなデメリットが生まれます。7~21倍のズーム式の双眼鏡を7倍に合わせて使った場合と7倍の双眼鏡を比較するとズーム式は実視界が狭く(約半分)になります。なぜなら高倍率に合わせた構造だからです。「だったら高倍率で使えばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それでは元のもくあみ。
上の高倍率のデメリットがすべてあてはまることになります。
つまり、低倍率のついている意味もなければ、高倍率のついている意味もないわけです。
*当然、高倍率のちゃんとした双眼鏡もあります。
ですが、大きさも重さも手持ちサイズで高倍率の双眼鏡というのはまず存在しません。
「どうしても高倍率の双眼鏡がいい!」という方は、手持ちではなく、大きくて重い(値段も高い)双眼鏡を三脚などにつけてお使いください。
「手のひらサイズの双眼鏡 倍率100倍」はありえないのです。
POINT2 価格に見合った双眼鏡を選ぶ!
*双眼鏡はある程度まで価格と性能が比例しています*
最初に粗悪な双眼鏡と出会ってしまうと、双眼鏡への印象が悪くなります。
お財布と相談しつつも「安物買いの銭失い」にならないようにしましょう。
おススメできないチョイス
●安物の粗悪品
目安:口径30mm新品価格5,000円未満でまともな双眼鏡はありません。
●ブランド価格がのった超高級品
価格ほどの性能は期待できません。
また価格ではありませんが、ルビーコート、IRコートといった対物レンズが
赤くギラギラ光ったコーティングになっているものは意味がありません。
残念ながら、双眼鏡の性能に関係のないもの、意味のないものを付加価値としてつけ、
謳っている商品が出回っているのも事実です。気をつけてくださいね。