今朝、開店前のカフェの電話が鳴りました。
妻が出ると知らない若い女性の声でした。
「あのー…すみませんが、お宅でレオンという猫を飼っていらっしゃいますか?」
「ええ…」
「よかったー、今ウチで保護しています」
という遣り取りが始まりでした。
Cafe TEMOにはもちろん、町内やあたり4ブロックほどに20枚以上のお尋ね者ポスター
でも、電話があったのは7キロほども離れた横浜市内からでした。
だからこそ今回は確実だと思ったのです。
スーパーや動物病院、電柱などに失踪当日から貼り出したポスターのおかげで
いくつかの目撃情報が寄せられていました。
ただ、今までは残念ながら「猫違い」ばかりでした。
かなり良く似てても別猫は別猫でした。
家出してから50日。ほとんど諦めかけていたところに今日の電話です。
それも首輪に書いてあった電話番号を見て掛けてくださったのです。
「元気でしょうか?」
「ええ、少しケガしてるようですけど、元気ですよ」
これ以上に確実な情報は無いと思いました。
それこそ天にも昇るような気持ちです。
取るものもとりあえず駆けつける車中で「違うって事ないよね?」
「うん、100パーセントレオンの首輪だと思うよ。
そして、99.999パーセントレオンだと思うよ。
あとの0.001パーセント、レオンの首輪をした別の猫の可能性が…」
などと、はやる気持ちを押さえながらも安全運転で到着。
やっと会えました。鼻の頭にバッテンなど付けてますが間違い有りません。
少し痩せてますがさほどワイルドにはなってません。
「レオン……」妻は感激のあまりそれ以上の言葉は出てきませんでした。
保護し、連絡をくださったO様へのお礼の言葉もそこそこに一刻も早く家に帰ります。
なんだか早く帰らないと魔法が解けそうでした。
当の猫は最初は興奮気味でしたが、30分ほどのドライブの後わが家に着く頃にはうたた寝する余裕。
こんなに嬉しいことは記憶にないぐらいです。
横浜市都筑区のO様。言葉では表せないほど感謝しています。
私だったら判読できなかったでしょう。これでよく名前、電話番号を読み解き電話をくださいましたね…
そして、妻のフェイスブックなどで「良かったねー」と共に喜んでくださったみなさん…
ポスターを剥がしに行ったスーパーのスタッフや居合わせたお客さん方も…
それを聞いて駆けつけてくださったご近所の方々…
この町をこの国をこの星をさらに好きになりました。
どうして7キロも離れた土地まで行ったのか、50日の間どうやって暮らしていたのか…訊いても答えてくれません。
猫語が解る方訊いて見てください。
ちょっとした小説が書けるはずです。
今日からはCafe TEMOにいつも居ますので。
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こんにちは
ブログを楽しく拝見しています
また遊びに来ますね