台風18号


 
秋雨前線に続き、台風18号がきています。
台風には通称「雨台風」と「風台風」があるようですが
今回のような大型の強台風の場合は
警戒すべきピークが両方あるのだとか。
東京の場合、明日8日の午前中に雨のピークがきて
その後、午後になってから風のピークがくるのだと
さきほど天気予報のお姉さんが話していました。
 
幼少期を九州で過ごしたわたしには
台風はけっこう身近…というか、
毎年いくつかの台風は来るのが当たり前で
(沖縄ほどではありませんが)
子どものころはきらいじゃありませんでした。
大人たちがバタバタと台風に備えて走り回るなか
危険ななにかがやってくることにちょっと興奮し
暗い空を見てワクワクした、いけない気持ちになったりしてたかも。
 
でも、そんなへなちょこで軽い気持ちを打ち砕くかのように
自然は猛威をふるい、真っ黒な空と怒った風は
家の近くを流れる筑後川を竜のごとくうねらせてました。
 
一夜明け(たいてい夜だった記憶があります)、
台風一過の青空が広がるなか
壊れた小屋の屋根や道に落ちた木々の枝、
なぎ倒された稲の田んぼ…。
そして
「お店に水が入った!」「窓が割れた」
「○○さんちの子どもが川に流されたって・・・」
「××さんちのおじいちゃんが水路に落ちたらしい」
というような台風被害の情報。
大人たちの万全の対策も見透かすかのように
台風は爪あとを残して通り過ぎていくのです。
 
それでも、東京で暮らすようになって
「都会は台風に弱いなぁ」とたびたび感じます。
地下が発達していることもありますし
埋め立てや山を削ったりで、自然の形を変えていることも
関係あるのかもしれません。
雨を吸い込める地面が少ないことも関係あるでしょう。
 
すっかり大人になったいま、
台風もまた
わたしたちになにかを伝えているのではないかとさえ
思わずにはいられません。
 
皆さま、明日は台風に十分ご注意くださいね。
 
 
 
 
 

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