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―肩肘はらず、自然のままに―
cafe TEMOはなにかにこだわったかたくるしいお店ではありませんが
唯一、自分たちが“気持ちいい”と思ういくつかのことにこだわっているつもりです。
そのひとつが
「年月が経つことでよくなっていく素材」
たとえば無垢の木。
デコラや壁紙などは最初はとってもきれい。
でも、年月が経つと汚くなります。
無垢の木や塗装は最初はやっかいで見劣り。
でも、年月が経つと味がでます。
人間と同じで、年月を積み重ねて
味がでてくる素材での店づくりに
ちょっとだけこだわって作っています。
だから、お店に入るとどこかしら
懐かしい感じがするかもしれません。
そして、それが居心地よく
感じていただけたらしあわせです。
そしてもうひとつ、
「パリのカフェで飲むようなエスプレッソ」
エスプレッソが大好きなわたしは
みずからを「エスプレッソ普及委員」と称し
カフェにあるまじき
採算度外視のエスプレッソができあがりました。
もうかなり前になってしまいましたが
数年、パリで暮らしたわたしの始まりは
14,rue de bretagneというカフェのムッシュが
外国人用にやっていたフォアイエ(部屋貸しの下宿のようなもの)でした。
毎朝、カフェに行って取る朝食は
カフェ・オ・レとフィッセル(バゲットの細いもの)にバターを塗ったパンでしたが、
そこに集う街の人は仕事の前に立ち寄り、カウンターでエスプレッソをキュッ!
仕事終わりにもまた立ち寄って、エスプレッソをキュッ!
エトランジェのわたしにはそんな街の人々の暮らしの風景が焼きついています。
その後、パリを拠点にヨーロッパの各国や北アフリカなど
いろんな国をまわりましたが、
やっぱり、パリのカフェで飲むエスプレッソはわたしにとって至福のいっぱい。
仕事前にキュッ。仕事中にキュッ。仕事が終わってキュッ。
当たり前のなんでもない日々の営みこそ、じつはしあわせそのもの。
この思いと思い出が cafe TEMOのできたいちばんの理由にもなっています。
だから
一日のくぎりに、みなさんにもぜひエスプレッソを飲んでいただきたく
cafe TEMOはいろんなエスプレッソの豆、機械、器のなかから
納得できるいっぱいにたどり着いたつもりです。
珈琲専門店の方が入れ方や豆、器にこだわるように
紅茶専門店の方がそうするように
cafe TEMOはエスプレッソにこだわりました。
もちろんカフェ・オ・レもエスプレッソ&フォームドミルク。
デカフェ(カフェインレス)もありますので
ふだんはコーヒーが苦手という方もぜひお試しくださいね。