柿渋塗ってます!


 

ひさびさに夏らしい天気となった今日。

テモの夏休み1日めは

さっそく「柿渋」塗りでした。

 

「柿渋」ってなぁに? という方へミニ情報。

柿渋は熟していない渋柿を圧縮して熟成・発酵させたエキスで

法隆寺や薬師寺にも塗られている日本古来からの天然防腐剤。

魚網や清酒のおりをとるのにも使われていて

かつては即身仏(ミイラ)にも塗られていたそうです。

いまは木材の天然塗料として最近見直されているほか、

柿渋染めなども人気のようです。

 

 

テモの床は2階は松、1階は杉の木の板。

「できるだけ木が死なないようにしたい」

という気持ちから、

オイルステインやオスモカラーなどオープン前から試行錯誤。

いろんな候補のなかから「柿渋」を採用することになりました。

ところがこの柿渋!

どの資料を見ても「においがきつい!」と書いてあります。

さらに「塗ってから1週間は人を呼んではダメ」

「近所から苦情がでることもあるそう」などの情報もあり、

オープン前に塗ることをためらっていたのです。

 

本日、床を掃除して

いよいよ「柿渋塗り!」決行。

わたしはマスクも手袋もなく、換気も自然にしただけでしたが

全然 大丈夫でしたよ!

わたしがお客さまだったら明日から営業しても大丈夫なくらい。

でも、ダンナさまはさきほど、

わたしが塗るときに履いていたジーンズを「寝室から出してくれ!」と。

人によって感じ方はさまざまのようです。

いままでいらっしゃったお客さまにもそのにおいを嗅いでみていただいていたのですが

女性はたいてい「平気じゃない?」「きらいじゃないわ」とおっしゃるのですが

男性は「うへ~っ!」「うわっ!」「くさっ!」がほとんど。

わたしなりのにおいの解釈では

高~いバルサミコ酢やすご~い年代もののワイン(こちらはさらにかびくさかったりする)に

似たような匂い。

だから、お酢系が苦手な男性にはやはり苦手なにおいなのかもしれません。

ですが、柿渋を売ってる方などは通風や加齢臭にいいと、直接飲んだりもなさるそうで

まぁ、少なくとも有害なにおいではないことは確かです。

きらいなにおいは(痛みと同じで)人それぞれにちがうらしいので

わたしが大丈夫だからって、「皆さま大丈夫ですよ」というわけにはいきませんが

25日の営業日にはすっかりこのにおいも消えていると思いますので

ご安心を!

あわせて、塗装業の男性で「柿渋はダメ~!」という方、

お仕事の依頼がありましたら、わたくし参上させていただきますですよ!

 

柿渋は塗ってすぐはほとんど透明で、雑巾がけをした状態と変わりませんが

日一日と色がでてきます。

塗ったわたしたちもどんな色に仕上がるか、1週間後を楽しみに

残りの柿渋塗りもがんばります!

 

 

 

 

 

 

 

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