続・SUPER ZENITHとヒノデ6x30B-2 Zeiss Deltrintemが少し


SUPER ZENITH FEATHER WEIGHT 8×30 Field 7.5°さて肝心の見え味は?
実際に覗いてみると、「外観の軽さほどひどくはないかな?」
と言うのが第一印象です。
明るくは有りません。晴れた昼間の順光の風景もまぶしくありません。
中心部の色収差は意外にほとんど有りません。視野周辺はさすがに盛大に色付きますが。
周辺部分の視野のタル型のゆがみは盛大です。グニュッと曲がります。
視界は狭いです。手元に有る7.3°の双眼鏡より確実に。一割ほど。
双眼鏡の明るさは接眼レンズから出てくる光の束の大きさで決まります。
これを射出瞳径(シャシュツドウケイ、シャシュツヒトミケイ)と言います。
射出瞳径は計算でも求められます。=口径÷倍率です。
4
写真の上がSUPER ZENITH、下がZeiss Deltrintem 8×30です。
この写真はライトボックス上に双眼鏡を置き接眼レンズ側から撮影したものです。
接眼レンズの真ん中に白く見えるのが射出瞳。その直径が射出瞳径です。
このふたつの双眼鏡。口径と倍率が同スペックですので射出瞳径も同じはずです。が、違いますね。
口径を倍率で割った数値が理論上の射出瞳径ですのでZeissがちゃんと作っていたら3.75ミリです。
SUPER ZENITHを測ってみると約2.4ミリ。8(倍率)x2.4(射出瞳径)=19.2(口径)
この双眼鏡の有効口径は20ミリ足らずですね。暗いはずです。
この双眼鏡の見え味を表現すると、
「8倍20ミリ7°のそこそこの出来の双眼鏡に強めのソフトフィルターを付けた感じ」
こう書くとそんなに悪くない気がします。
実際、イヤな見え方ではないです、ホント。
ただ、遠くのモノを大きくハッキリ見たいという用途には向いていないでけです。
6
外観もちゃんとしてますし…
芝居やテレビドラマや映画の小道具としてはその軽さが生きてピッタリでしょう。
良く見れば見るほど不思議な双眼鏡です。
手抜きと言うより、コストダウンの結果こうなりました。という感じなのです。
光軸(視軸)はちゃんと合ってるしピントリングの動きもとてもスムーズ。
胴体の貼り皮も含め触るところはすべてちゃんとしてるのです。
なのに、なぜ、良く見えないモノを作ったんでしょう?
ジャンク品を作ったというより、手なれた職人がコストを削れと言われ、最低の部品でと言われ
それでもやっぱりちゃんと造っちゃいました。というのが近い感じがしました。
もうちょっとコストを掛けられたらマトモなモノになったはずです。レンズをガラスにするとか…
なぜか悲しくなってきました。
7
おまけ:この双眼鏡で星空を見てみました。
「ファンタスチィック」 視野全体がソフトで、明るい星ほど大きくにじんで見えます。
ちゃんとした双眼鏡にソフトフィルターを付けるのが流行るかも…
あ、前回のクイズの答えは「ヒノデ6x30」でした。
初めて使う双眼鏡としてもおすすめです。
(SUPER ZENITHは10台めぐらいで…)
一口にSUPER ZENITHの双眼鏡と言っても色々あるみたいです。8x30もガラスレンズを使っていたり、製造した処ももいろいろだとか。よって、この文章の各コメントはこの一台限定のコメントです。
不思議な双眼鏡です。

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