先週の土曜日、我が“星空カフェ”は早めに閉めて
「田奈 星空観望会」に行きました。
着いたのは17時ぐらい。
すでにおなじみさん2名がスタンバイしていらっしゃいます。
お一人はミザールK型経緯台に「スコープタウンSTL80A-S」
にミッテンゼーハイゲン接眼レンズの通好みの組み合わせ。
もうお一人は双眼鏡ばかり3台。
6倍は手持ち。
10倍と30倍はカメラ三脚に自作のフリーストップ架台載せというこれまたマニアック仕様。
早速三人で水星捜索開始。
スマホのアプリで、見えるはずの方向を確認しより良い場所に数メートル移動。
今回の田奈は西側は雲が少なく、改めて見ると障害物もほとんど有りません。
でも日没直後の夕焼け空にそれらしき星影はすぐには見つかりません。
大の大人が三人で真剣に何かを探す姿は少しだけ滑稽ですが…
時間が限られていますので一所懸命です。
ごく最近二回見てますが観測場所が違えばなかなか難物です。
見えなかった場所も何回も捜索しなければなりません。
直前に見えなかった場所で、少し暗くなったら見えることもありますから。
そしてほどなく発見!
機材をとっかえひっかえ見比べました。
低空は微粒子が有り鮮明さは今一つですが、
ちゃんと今回も円盤状を確認できました。
今シーズンの見おさめかな?と思いながらしばらく見入りました。
これは水星が沈んだ直後。天気は最高でした。
水星をひとしきり楽しんだ後は金星や上弦過ぎの月面観測。
天気はいいのですが上空の気流がイマイチです。
月のへりがゆらゆら、メラメラしています。
今回見させていただいたスコープタウンSTL80A-Sは
本来ディープスカイ用の鏡筒(低倍率用で主に星雲、星団の観望に適する望遠鏡)なのですが、
対物レンズの前に絞りを付けて口径を小さくすることで、
収差を少なくして明るい月でも使えるように工夫してあります。
その結果、アイピースとの組み合わせもありとても鋭い像です。
上弦過ぎの月でも眩しさが抑えられ、
色収差もほとんど感じられませんでした。
この望遠鏡の元々のポテンシャルが高いことが解ります。
架台の「ミザールK型経緯台」もカッチリした動きでとてもイイです。
月と金星その他。
今回の見ものの望遠鏡はオライオンUKの25センチニュートン 1/10λ。
アイピースはでかいペンタックスの2インチ。
架台はタカハシの自動導入赤道儀。
デカイ、重い、でも良く見える。でした。
M31が導入してありましたが、半月過ぎの月夜でもはっきり存在が解ります。
そして視野から逃げない。ピタッと止まっています。
大型赤道儀のユーザーには当たり前かもしれませんが、感動モノです。
しばらくしたら上空の気流のそのままに地上も時折強風になってきました。
気温はそれほど低くないのですが体感温度が低下してきます。
残念ながら21時ぐらいで撤収。
それでも充分に満足した観望会でした。
なにせ今回で6回目ぐらいの「田奈 星空観望会」ですが過去は毎回天気が今イチでしたから…
「いつもわざと悪い天気を選んでいるのか?」と仲間内で冗談を言われるぐらいに。